初めて工芸高校を訪れた方は、その自由で個性的な雰囲気に驚かれることでしょう。その雰囲気はどこからくるのか。単に生徒がのびやかに見えるからではありません。
本校の生徒たちは、実習や授業を通じて、自由に発想すること、自分の個性や考えを表現する方法を学んでいます。何かを表現したい、作り出したいというエネルギーが、意欲的で自由闊達な校風を生み出しているのです。
私はしばしば生徒たちから「この学校に来て良かった」という言葉を聞きます。「高校時代は進学や就職までの通過点にしか過ぎない」と思われがちな昨今、工芸高校が若い生徒たちの思い入れの対象になっていることを、非常に嬉しく思います。
工芸高校の生徒たちは、各々が明確な目標や目的を持ち、それを成し遂げるために日々奮闘しています。その充実感が、高校生活を楽しく、有意義なものにしているのでしょう。
これから工芸高校を目指そうとしている中学生のみなさんには、「ものづくり」に興味があるならば、工芸高校は必ずみなさんが満足できる学校であるということをお伝えしたい。中学校で美術、技術の授業が徐々に削られていく中、思う存分絵を描き、ものを作ることができる環境がここにはあります。それは、先輩たちの充実感に満ちた笑顔をご覧になればお分かりになると思います。
この学校で身につけた知識や技術、それは必ず将来の役に立ちます。また、仲間たちと力をあわせ、あるいは競い合いながら自己を表現しようとした日々の記憶は、こらから人生を紡いでいく上での励みや糧になることでしょう。
「ものづくり」を通して得た技術、そして仲間との絆を活かして自分の夢を形作り、それを実現して欲しい。それを祈って止みません。 |